お肉はお休み! 週1菜食のすすめ
ミート・フリー・マンデー
知っていますか?
こんにちは。初回の更新からあっという間の2週間、出だしからのんびりしてしまいました。そもそも、このブログマガジンですが、3人の《わたし》が運営しています。詳しくは、ブログトップ画面をご覧ください。今回は、「おいしく安全にをモットーに活動する、週末料理家のわたし」である《mi》がお送りします!
ひとつめの提案は、ズバリ「週1ベジタリアン」。「ベジタリアン」と聞いて、ちょっと身構える方もいるかもしれません。わたしもかつてそうでした。野菜だけで栄養は足りるの? 何となく近寄りがたいな…。でも、編集者として働いたこの4年間で、実際にベジタリアンの方々に会い、お話をしたことでそういった偏見はなくなりました。
そんななか、「ミート・フリー・マンデー」を知ったのは、昨年のいま頃のこと。これは、元ビートルズでベジタリアンであるポール・マッカートニーが提案したキャンペーンです。ふだんベジタリアンでないひとも、「月曜日(週に1度)はお肉を食べない日にしよう」と、ポールは呼びかけています。でも、なぜ週に1度だけなのでしょうか?
野菜を食べて
地球温暖化STOP!
じつは、ミート・フリー・マンデーの目的は「地球温暖化防止」。環境エネルギー問題の専門家、ラジェンドラ・パチャウリ博士の研究によると、1キロの肉を生産するために、36.4キロの二酸化炭素が排出されるといいます。その内訳は、家畜の出すメタンガスだけでなく、森林伐採、飼料や肥料の生産および輸送など、さまざまです。
パチャウリ博士は「肉の消費量を減らせば、地球温室効果ガスを効果的に減らせる」と主張。その具体的なアクションのひとつが、ミート・フリー・マンデーなのです。2009年にイギリスではじまったこの運動は、ふだんはお肉を食べるベジタリアンでないひとも対象にしており、これからのライフスタイルとして世界中で注目されています。
1日お肉を食べずに
過ごせるか心配…
たった1日といえども、毎日お肉を食べてきたひとにとっては、お肉を食べない日があるなんて想像がつかないかもしれません。だとしたら、1食からはじめてもいいのではないか? と思ったのが、わたしなりの「ミート・フリー・マンデー」です。慣れてきたところで、それを週に3回実践すると1日分(3食分)になります。
実際にわたしがお肉を食べないときは、お麩や豆腐(大豆製品)などの植物性たんぱく質を使った食べ応えのあるおかずをつくります。困ったときは、和食の野菜のおかずを用意すればOK。時間のないときは、納豆ごはん!(笑) 「お肉を食べない」のではなく、「野菜をおいしく食べる」と考えて、ぜひたのしく実践してみてください。
環境保護、動物愛護、健康志向…など、ベジタリアンになる目的はさまざまです。さらには、野菜だけを食べるヴィーガン、乳卵も食べるラクトオボベジタリアン、魚を食べるペスコベジタリアン…など、何を食べるかもひとそれぞれ。いろいろなベジタリアンのなかのひとつとして、「週1ベジタリアン」が広まったらなと思います。
5 July, 2016 / mi
背伸びしないサステナブルな暮らしの提案
01「週1ベジタリアンになる」
背伸び度:★☆☆
予算:麩・大豆製品代(その代わり、お肉代が浮きます!)
参考
・日本ベジタリアン協会「ミートフリーマンデー・ジャパン」
・AFPBB News「『温暖化防止にライフスタイルの変革を』、IPCC議長」(2008年1月22日)
はじめのごあいさつ
またひとつ、
やりたいことが見つかりました
お久しぶりの方もそうでない方も、こんにちは、domisoです。昨年の誕生日に新ブログ「DREI MÄDCHEN」を立ち上げ、ほとんど更新しないまま、1年が経ってしまいました。仕事が忙しかったこともありますが、いちばんの大きな理由は、自分のやりたいことがはっきりしていなかったから…
編集の仕事をやめて3ヶ月が経ち、夢のベルリン行きまで4ヶ月を切ったいま、ひとつだけやりたいことがはっきりと見えてきました。それは「背伸びしないサステナブル(持続可能)な暮らし」を、身のまわりのひとに提案すること。ここで言う「背伸びしない」とは、「がんばりすぎない、見栄を張らない」という意味です。
身の丈にあった暮らしで
世界を変えられる
前職でつくっていた雑誌は「ザ・オーガニック」「ザ・ナチュラルライフ」という感じで、何も知らずに飛び込んだわたしにとって、毎号が目から鱗。自然に生きることの心地よさ、間違ったことに対して「NO」を言うことの大切さを学びました。同時に、この世界がそれほど安全ではなく、不安定であることを思い知らされた4年間でした。
自分がラクをしたり、好き勝手に生きることで、誰かがどこかで大変な思いをします。いまこの瞬間も、劣悪な条件で働いているひとがいます。そう遠くない未来の世代が、食糧危機で飢えているかもしれない。これらの状況をつくり出すか出さないかは、一人ひとりの暮らしや一つひとつの選択にかかっていると思います。
それでは、デモに行こう、食材をすべてオーガニックにしよう…。背伸びをしてまで、そういったことをする必要はないと思います。たとえば、1日だけでも布ナプキンを使ってみる、1週間に1回だけ菜食にしてみる…。わたしが提案したいのは、身の丈に合ったちいさなアクション。自分に合ったもの、できることをやればいいんです。
さまざまな取材で「ひとりでも多く」とか「1回でもいいから」ということばを耳にしました。一人ひとりの力はちいさくても、大勢のひとが実践すれば、大きな力になります。ハードルは高くないけれど、自分の暮らしが気持ちいいものになり、やがて世界を変える。そんな暮らしの知恵やものごとの見方を、わたしなりに紹介していきたいと思っています。
わたしを導いてくれた
マザー・テレサのことば
子どもの頃から外国への興味が強かったわたしですが、一時期は発展途上国と呼ばれる国で仕事をしたいと思っていました。でも、あるときそれはわたしの目指すべき道ではないと気づきました。マザー・テレサが世界平和のために提案した「家に帰って家族を大切にしてください」ということばが、わたしのなかでずっと響いていたからだと思います。
きれいごとに聞こえるかもしれないけれど、わたしは家族、友人、隣人…自分の身近なひとびとを通じてできることをしていきたい。そんなわけで、ブログマガジン「DREI MäDCHEN」をはじめたいと思います。まだまだ試行錯誤しながら、勉強も足りない未熟者ですが、どうかご一緒に「サステナブルな暮らし」はじめましょう!
21 June, 2016 / domiso